おちびん日記

備忘録

治験に参加するようになって知ったこと

こんにチケ!

 

治験、行ってますか?行け

治験に対する印象として「なんとなく怖い」「何をするのかわからない」「お金をもらえることだけ知ってる」って人が多いと思います。

 

なので今回、僕も晴れて治験参加歴1年弱になったのでその辺の紹介をしようと思います。

 

  1. まず治験って何?

治験って何?って部分ですが、定義的な部分の解説はInternetsに任せます。僕は知らないので。

 

結論として治験は

  • なんかよく分からんお薬を飲む
  • 最強になれるだけのお金が手に入る
  • 無限の時間が手に入る

以上の3点です。

1つずつ解説していきます。

ただその前に断っておくと、僕は1年間同じクリニックで治験を擦ってるだけのブロンズチケニストなので認識が偏っている可能性があります。

 

  • なんかよく分からんお薬を飲む

なんかよく分かんないお薬を飲みます。毎回丁寧に説明してもらえますが僕はほぼ聞いてません。

治験の本懐ですね、皆さんもお薬は飲みましょう。

治験に対する恐怖の8割はこれでしょう。治験に行っていることを知人に話すと大体

「副作用で次会う時には全身が緑色になってそう」

「副作用で次会う時には腕が増えてそう」

「ガン治った?」

などと心ない言葉をかけられます。

ですがこれは大きな間違いで、治験で実際に処方される薬は全て日本基準での安全が担保されているもののみになります。

考えれば当たり前ですが、そもそも治験とは動物実験を完了した薬品が(まず間違いなく問題ないが)人間に処方しても問題ないかを証明するために医薬会社からの依頼で行うものです。

 

しかもこれは意外と知られてないポイントですが、治験で処方される薬には、既に一度世の中に出回ったことのある薬や、それのジェネリック薬品もあったりします。

理由は簡単で、薬品って数年に一度認可の取り直しでその度に治験やらなきゃいけないんですって。

 

つまり僕らチケニストはその辺の薬屋で売ってる薬1粒飲むだけしか身体的リスクはないんですね、勝ったな。

ちなみに一般的な薬品でも眠くなったりとかお腹空いたりとかの副作用はそりゃあります。それは受け入れてください。

ちなみに僕は治験で処方された薬の副作用で丸1日おしっこが止まらなくなりました。うわぁ〜

 

  • 最強になれるだけのお金が手に入る

治験に参加するとご存知の通りお金が貰えます。ただのお金じゃなくて最強になれるだけのお金です。

どういうことかというと、まずこのお金は非課税です。

どういうわけか分かんないんですけどもらえるお金って「参加してくれたお礼に少し多目に交通費渡すね」みたいな名目で渡される負担軽減費って名前のお金になります。なので非課税。

非課税ということは給料にも換算されないので(多分)、副業NGの企業に勤めててもOKです。(知らんけど)

んで具体的な額ですが、これはモノによって違うのでなんとも言えません。大体入院日数×2万円です。

この金額はさっき挙げたジェネリック薬の場合なので、まだ世に出てない新薬の治験とかだともっと高くなります。

 

入院必要なん?って思う人もいると思いますが、入院必要ない通院だけのやつもありますが基本的に報酬が安いし、3つ目の「無限の時間が手に入る」もなくなっちゃうのであんまお勧めしません。

 

  • 無限の時間が手に入る

これはシンプルに入院中ありえないくらい暇ということです。

というのも、入院中の大雑把なタイムスケジュールがこれ

 

6:30 起床(7:00までに各自採尿)

7:00 採血

9:00 投薬

9:30 〜 13:00 大体30分おきに採血

13:00 昼食

14:00 〜 17:00 大体1時間ごとに採血

19:00 夕食

21:00 採血

23:00 就寝

 

大体こんな感じ、採血は1回1、2分で看護師さんが自分のベッドまで来てやってくれます

僕は右手でスマホの麻雀しながら左腕から採血してもらってます。

「でも採血多くてめんどくさいなぁ…」と思う非チケの皆さん、安心して下さい。

これ、一番忙しい日のスケジュールです。

ちなみにそれ以外の日はこんな感じ

 

8:30 起床

9:00 採血の後に食事

13:00 食事

19:00 食事

23:00 就寝

 

労働すら奪われた囚人か?

ちなみにPC、スマホ、ゲーム機、本その他娯楽用品は全て持ち込み可

一生マイクラするもいいし資格の勉強するもよし。お金を稼いでいる充足感モリモリ状態で自分の好きなことができるというまさしく現代の無敵人(むてきんちゅ)。

スタバでマック開くより病院でマイクラした方が生産的ですよ。

 

 

ってわけで治験の概要はこんな感じなんですけど、じゃあいざ参加したくなった時に何が必要になるのか。

一言で言うと、「健康力(けんこうちから)」です。

治験の募集要項には「喘息持ちの人」「痔の人」とか、薬によってまちまちですが、特に多いのは「健康成人」。

結局健康な一般人に薬飲ませるのが製薬会社としても望ましいわけですね。

では健康とは何か?

治験において求められる健康成人の条件とは

 

・年齢が20〜45

BMI(かんたんデブ指数)が18〜24

・心臓病を持っていない

アトピーを持っていない

 

まずはこの4つ。

この条件を満たす人々を集め、健康診断によってより健康力(けんこうちから)の高い人を選別し、治験に参加してもらうわけですね。

僕はこの健康診断を「健康バトル」と呼んでいます。対義語はオタクにモンエナと家系だけを与えて誰が最初に病院送りになるかを競う「限界バトル」。

余談ですが認可取り直しの既存薬より新薬の方が求められる健康力(けんこうちから)が高いそうです。スーパーランクに対するハイパーランクみたいな。

 

ってわけで治験の簡単な紹介でした。このブログは治験の入院中に書かれています。

皆さんも生活に困ったら治験行こうね、不健康びとは帰りな。

 

 

 

応募したくなったらネットで調べましょう。僕は以下のサイトでいつも応募してます。

【治験情報VーNET】
https://gogochiken.jp

ゴーゴー治験.jpて